もちろんプログラミングといっても、人によって作るものの規模や扱うデータの大きさが異なります。
なので全員が使うべきであるパソコンは存在しません。
でも、あまりにもスペックの低いパソコンだと、処理にも時間がかかったり、それどころかうまく作動しないこともあります。
新しくパソコンを選ぶときには最低限注意するべき要素がいくつかあります。
この記事では、初心者がプログラミング用のパソコンを購入するときに、考えないといけないことや、僕が使っていておすすめのパソコンを紹介していきます。
パソコンの選び方
ノートパソコン?デスクトップ?
まず最初に考えないといけないのはノート型にするか、あるいはデスクトップ型にするかということです。
それぞれの特徴を簡単に説明します。
ノートパソコンのメリット、デメリット
ノートパソコンのメリットは何より持ち運びが自由という点です。
家で勉強するのは集中できなくて、外で勉強したいと考えている人も多いはず。ノートパソコンならカフェや学校などに持っていて作業を行えます。
ただ、持ち運びをすることによって、(最近のパソコンは丈夫なものも多いですが)本体が傷ついたり、バッテリーの消耗に悩まされることもあり、また、そのような劣化があっても部品ごとの交換がしづらいです。
デスクトップのメリット、デメリット
デスクトップパソコンのメリットは高性能なパソコンが同じ機能のノートパソコンと比べると安く買える店です。
しかし、ある程度のスペースも必要となり、電力の消費量も多く、配線がごちゃごちゃになることもあります。
結局どっちがいいの?
どっちを買うか迷っているような人はノートパソコンがおすすめです。
プログラミング初心者にはハイスペックのパソコンは持て余してしまうかもしれないので、ミドルスペック程度までもパソコンでOKなのですが、その程度ならノートパソコンとデスクトックパソコンに値段の差はほとんどありません。
なので、持ち運びのメリットがあるノートパソコンがおすすめです。
Windows?Mac?
ノートパソコンかデスクトップパソコンのどちらにするか決めたら、次はパソコンのシステム全体を管理するOSをWindowsにするか、もしくはMacにするか考えましょう。
OSには他の種類もありますが、初心者はどちらかで結構です(これらの方が情報も多いので)。
あなたが何をしたいかによって、向いているOSが変わってきます。また、どちらのOSでも大差ない場合もあります。
Windowsに向いている人
Office製品が使いたい
Windowsはマイクロソフト製のOSのため、同じくマイクロソフト製のOfficeとの互換性が優れています。
プログラミング作業や私生活においてOfficeを使いたい人はWindowsがおすすめです。
豊富なソフトウェアを使いたい
WindowsはMacよりも使用する人が多いため、その分Macでは使えないけどWindowsでは使えるソフトウェアも多いです。
※ただし、MacでもWindowsのソフトウェアを使う方法はあります。
多くの選択肢から選びたい
Macはアップルのみが開発しており、選択肢もそれほどありませんが、Windowsはさまざまなパソコンメーカーによって開発されているため、非常に多くのパソコンの中から選ぶことができます。
そして何より、 自分でスペックを調整して、自作のパソコンも作ることができます。
また、BTOパソコンといって私たちが部品を選択してそれを企業に組み立てるよう受注して購入できるパソコンもあります。
Windowsパソコンを購入したい人はこのようなBTOパソコンの購入もおすすめします。
Macに向いている人
iPhoneのアプリを作りたい
iPhoneのアプリ開発するならMacがないと難しいです。iPhoneを開発するにはMacでしか動作しないXcodeというIDEが必要です。
日本においては若年層を中心にiPhoneを利用している人も多いので、スマホアプリの開発を考えている人はMacを購入するべきです。
プログラミング言語の導入がめんどくさい
Macにはすでに購入したときにPythonやRubyなどの言語が搭載されています。
そのためこれらの言語は容易に始めることができます。
困ったらMacにするべき
プログラマーやデザイナーの多くはMacを使っています。
なので、何かわからないことがあったとき、教えてくれる人がMacであることが多いです。
それにiPhoneアプリの開発ができることも重要な要素です。
Macさえあればほとんどの言語を扱うことはできます。もちろんWindowsの方が上手く動くものもありますが。
正直、新品のMacを買うなら10万以上はかかるため簡単に買えるものではありませんが、余裕があれば購入して後悔はしづらいです。
最低限必要なスペック
CPU
CPUとはパソコンの頭脳にあたる部分です。
性能が高いほどパソコンの処理速度が上昇します。
CPUを作っているメーカーで有名なものにIntelとAMDがあります。
Intel製なら少なくともCore i5の第10世代以降のものがあれば足りると思います。
AMD製ならRyzen 5の第4世代以降のものであればいいと思います。
ここで一つ注目したいのがAppleが独自で開発したM1チップです。
Macでは元々Intel製のチップを使っていましたが、M1チップを採用してからCPUの性能が大きく上昇しました。かなり新しいものなので対応していなかったソフトウェアも多かったですが。最近ではほとんど問題のないくらいには使えます。
なのでMacを購入するときはM1チップを搭載したパソコンを購入しましょう。
メモリ
メモリはよく机の大きさで例えられます。メモリが多いということは作業するスペースが広いということであり、同時にできる作業が増えるのです。
このメモリは8GBあればいいでしょう。
4GBだと何個もwindowを開くと動作が重くなったり、そもそも作動するのがギリギリなソフトウェアも多いです。なので少なくとも8GBないと厳しいです。
ストレージ
ストレージはスマホにもあるように、要は保存できるアプリや写真などのデータの量です。
もちろんこれが多いほど容量を気にせずストレスなく作業できますが、256GBでも一応大丈夫です。もし残りの容量が少なくなっても、クラウド上にデータを保存すれば問題なく作業できます。
ただ、ゲームを作るとなるともっと多くの容量が欲しいので512GB以上のパソコンが望ましいです。
ストレージにはHDDとSSDのに種類があります。HDDのものの方が少し安くなることが多いのですが、断然SSDの方がおすすめです。
SSD搭載のパソコンの方がストレージ内のデータを使う作業を行うときのスピードが速くなります。なのでここは性能重視でSSDを選びましょう。
僕が使っているパソコン
僕が普段プログラミングに使っているパソコンは2020年に発売されたM1チップ搭載のMacBook Airです。
メモリは8GB、ストレージは512GBのものを使っています。
僕はゲーム開発を行うために購入したのでストレージは最低256GBのところを一段階上げました。
重たいソフトウェアを何個も起動すると多少動作の遅さが見えてくるのですが、ほとんどの初心者の人にはこれで充分だと思います。
まとめ
プログラマーにとってパソコンはスマホよりも相棒に相応しいものです。
なのでパソコンを選ぶときは皆さん慎重に選びましょう。
では、また明日!